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紅紋大棘

 投稿者:kaz  投稿日:2014年12月 1日(月)04時02分4秒
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  どうせ不定期になってしまうのですから、書けるときに書いておきます。と言うわけで、連投。

私はカマキリが大好きですが、サシガメも好きです。今日はサシガメの話を。

アフリカ産の大型サシガメと言えばPlatymeris属の3種が国内外で有名です。シロモンオオサシガメとベニモンオオサシガメ、トウモンオオサシガメ。はじめにペットルートに乗るようになったのは1990年のシロモン、その後95年頃にベニモンだと言われています。この2種は体長はほぼ同じですが、シロモンの方が腹幅が広いのでより大きく見えます。
1999年頃にはトウモンオオサシガメが流通するようになりました。トウモンは前の2種よりも大きく、体長40mmに届きます。
その後は長らく、海外の大型サシガメといえばPlatymeris属の3種、という時代が続きました。

2010年になると、そこに新顔が加わりました。それが今回紹介するPsytalla horridaです。体中が長いトゲだらけなので、海外ではGiant spiny assassin bugと呼ばれています。前翅や腹部には紅色の斑紋もあり、ベニモンオオトゲサシガメという名前が相応でしょうか。流通し始めの頃はPlatymeris horridaやらPsytalla (Platymeris) horridaなどと学名が充てられていましたが、今ではPsytalla horridaということで落ち着いています。Platymeris属から移動したということでしょうか。

本種の繁殖に成功したのはドイツ人のブリーダーで、しばらくは彼のところから限定的に販売されていました。私も輸入しようと思ってすぐにアプローチしたのですが、当時からなかなかの人気で、予約が数十人待ちという状況でした。ようやく2011年の夏に彼からベニモンオオトゲの幼虫が送られてきたのですが、結果は全滅。惨憺たるものでした。原因は単純で、カップ内に加湿していたことによる蒸れでした。すぐにその件を伝え、加湿せずに送るように伝えたのですが、彼は「本種は湿度を要求するから加湿は必須。」の一点張り。そんなわけはないと、オオサシガメ類を長年飼育してきた私としては納得がいきませんでした。結局話は平行線で、その後に彼から本種が送られてくることはありませんでした。

しばらく余裕がなく、本種のことも2年以上すっかり忘れていました。しかし良いブリーダーと知り合う機会に恵まれ、今年の初めに念願叶って本種を輸入し、手元で飼育できるようになりました(余談ですが、このブリーダーも、オリジナルのブリーダーから本種を入手するために交渉面で苦労したとのことでした(苦笑))。

いざ飼ってみると、やはり大型で魅力的な種でした。加湿?えぇ、幼虫や成虫の飼育にはもちろん必要ありませんでしたよ。
最近知ったのですが、秋頃に国内のショップにも本種が入荷し、最近では少しだけ流通するようになっているのですね。

それにしても、シロモンとベニモンしかいなかった市場にトウモンという大型種が新顔として現れ、その約10年後にベニモンオオトゲという更に大型種の新顔が現れる…なんともドキドキさせられる展開です。次に現れる新顔は、どんな魅力的なサシガメなのでしょうね。
性格面では合いませんでしたが、ベニモンオオトゲサシガメの繁殖に成功して、素晴らしく魅力的な本種を流通させてくれたオリジナルのブリーダーには心から感謝したいですね。
 
 
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